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2020 年度 実施状況報告書

インクルーシブ教育を展開する小学校の教室まわりの情報伝達利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K04797
研究機関東京電機大学

研究代表者

大崎 淳史  東京電機大学, 未来科学部, 准教授 (30434004)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード小学校 / インクルーシブ教育 / ICT / 教室 / 使われ方
研究実績の概要

本研究計画では、インクルーシブ教育に取り組む小学校の情報伝達環境としての教室回りの壁面計画に資する知見を得ることを目的に、大きく3項目の課題について検討する。①先進事例への電子黒板導入による教室回り壁面の情報伝達利用の変化を捉える(課題1)。②ICT導入先進事例における教室回り壁面の情報伝達利用の実態を把握する(課題2)。③海外先進事例における教室回り壁面の情報伝達利用の実態を把握する(課題3)。2020年度は、課題1・課題2の検討を進めた。
課題1:インクルーシブ教育に取り組むA小を対象として、ICT機器(科研費で購入、学外へ持ち出し)を導入してもらい、予備的な検討を行った。本課題計画当初は一般的な電子黒板を設置するつもりだったが、最近になって導入例が急激に増えその意義を失ったことから、先進的インタラクション機能を有する機器を設置するに至った。今年度は、訪問調査を行い、ICT機器を活用した授業内容、教室の使われ方について検討する。
課題2:2019年度に行った複数校の訪問調査記録をもとに、日本建築学会大会論文および日本インテリア学会大会論文としてとりまとめ、報告した1)2)。
課題3:当初は2020年度に北欧スウェーデンに渡り数校に訪問する予定だったが、世界的な新型コロナウィルス感染症拡大による影響から実施を見送った。2021年度以降に状況を見計らい、検討を進める予定である。
1)堤明日香・大崎淳史「インクルーシブ教育を展開する小学校の教室まわりの情報伝達利用について」2020年度日本建築学会学術講演梗概集
2)堤明日香・大崎淳史「つくばみらい市新設小学校で展開されるインクルーシブ教育」2020年度日本インテリア学会大会論文集

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

以下のとおり、課題1・課題3については、検討がやや遅れている。
課題1:新型コロナウィルス感染症拡大による影響から、本調査を実施するに至らなかった。ただし予備的な検討はすでにすすめてきており、今年度より本調査を行い、ICT機器を活用した授業内容、教室の使われ方について検討する。
課題2:当初予定通り、進めてきており、その成果を各学会で大会発表するなど、一定の検討がすすめられてきている。
課題3:2020年度に北欧スウェーデンに渡り数校に訪問する予定だったが、同様の理由から実施を見送った。2021年度以降に状況を見計らい検討を進める予定である。

今後の研究の推進方策

今後、以下のとおり、研究を推進していく。
課題1:A小を対象とした本調査を行い、ICT機器を活用した授業内容、教室の使われ方について検討する。
課題3:北欧スウェーデンに渡り数校の施設調査を行う。2021年度内の渡航が叶わなければ、さらにその翌年以降に実施する。
教室回り壁面の掲示とICT活用のすみ分け方、発達障碍児の教育的ニーズに応じて教師が掲示やICT、校舎プランをどのように活かして個別的指導を提供しているのかを考察し、教室回りの壁面計画に資する知見を得る。
本研究で得られた各検討課題の成果は査読論文等にまとめ、公開する。

次年度使用額が生じた理由

2020年のコロナウィルス感染症拡大の影響により、課題3「海外先進事例における教室回り壁面の情報伝達利用の実態を把握する」としてスウェーデン渡航がかなわなかったために、次年度使用額が生じた。2021年度以降に改めて渡航の機をうかがい、課題3を実施する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] インクルーシブ教育を展開する小学校の教室まわりの情報伝達利用について2020

    • 著者名/発表者名
      堤明日香、大崎淳史
    • 学会等名
      日本建築学会
  • [学会発表] つくばみらい市新設小学校で展開されるインクルーシブ教育2020

    • 著者名/発表者名
      堤明日香、大崎淳史
    • 学会等名
      日本インテリア学会

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公開日: 2021-12-27  

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