• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

20世紀前半のドイツにみる近代化における新しい郷土像の追求に関する研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K04821
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分23040:建築史および意匠関連
研究機関福山大学 (2021-2023)
神戸大学 (2019-2020)

研究代表者

山本 一貴  福山大学, 工学部, 講師 (90533977)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードモダニズム / モダン・ムーブメント / 故郷 / ジードルンク / 工業化 / 都市化 / 郷土保護 / 洋雑誌
研究成果の概要

本研究は,20世紀前半のドイツにおける大都市の住宅問題に関する議論について,近代化における新しい郷土像の追求という視点から注目し,1) 『Die Bauwelt』や『Stein, Holz, Eisen』など,複数の雑誌を中心とする文献資料の調査に基づく,郷土に関する議論の経過と傾向の分析,2) ベルリンやフランクフルトにおける先駆的な住宅・住宅地の事例の現地調査に基づく,具体的な建築空間像の分析,3) 同時代の日本におけるセセッションやジードルンクなどのドイツ建築思潮の理解との比較考察により,20世紀前半の近代化における住宅建設の理念と方法の史的展開の一端を明らかにした。

自由記述の分野

建築学

研究成果の学術的意義や社会的意義

郷土という主題は,都市と農村,近代と伝統,定住と移動との間に立ち上がる。人口流動社会での大都市圏への人口集中と地方振興から被災地の復興まで,誰しもが直面しうる普遍的な課題である。本研究が注目した新しい郷土像は,近代化に伴う都市化により大都市に住むようになった人々の間に広がる郷土喪失感に対し,旧来の郷土保護運動等とは性格を異にして,大都市に住むことを包摂する。雑誌上の議論や空間の具体像の分析を通じ,新しい郷土像を追求する姿が多方面から明らかになったことは,20世紀前半の近代建築思潮の史的展開について新たな展望を開くとともに,現代社会にとっても有益な示唆が得られた点に学術的意義や社会的意義がある。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi