研究課題/領域番号 |
19K04831
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
李 暉 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, アソシエイトフェロー (30772751)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 片刃斧 / 大工道具 / 製材技術 / 営造法式 / 北宋 |
研究実績の概要 |
本研究は、中国と日本の伝統的大工道具に関する比較研究を通して、東アジアの建築文化圏における古代建築造営の技術のさらなる解明を目指すものである。初年度となる本年度は、日本建築学会大会にて、中国浙江省台州地区で調査した製材用の片刃の斧について報告し、中国北部に用いる<ben子>(チョウナ)との相違点を論じた。また、中国文化遺産研究院が主催したシンポジウムにて、中国宋代の建築技術書『営造法式』(1103)における製材道具について講演した。現地調査としては、浙江省の台州地区につづき、同省の寧波地区における計69点の大工道具を実測調査した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、中国の現地調査を実施し、調査の成果について日本建築学会大会にて発表をおこなった。また、考古資料の再整理を順調に進めており、来年度に一部の研究成果を発表する見込みがある。
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今後の研究の推進方策 |
計画にしたがい、発掘考古資料の整理作業と大工道具の調査を実施し、研究成果に関する論考をまとめ、順次に発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度の調査に用いたいと考えている。
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