回流水槽における模型両端を固定・ばね支持条件での実験結果は,拘束条件下で抗力を減少可能な螺旋溝であっても,円柱形状と同程度の振幅の渦励振が発生することを示した.異なる螺旋溝を有した同一体積の浮力体であれば,溝の幅よりも深さのほうが渦励振の軽減性能に効くことを示した.これらは螺旋溝のパラメーター設定に寄与する。 曳航水槽で行った3[m]の模型を用いた実験結果から、長手方向に同一の幅と深さの螺旋溝を用いると、渦励振の振動振幅は軽減可能であっても、発生する渦励振には周期性が生じる。任意の位置近傍の渦の剥離位置はずらせてはいるが,長手方向の他の位置において渦の剥離位置が揃うことが原因であることを示した。
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