研究課題
基盤研究(C)
日本では年間2000件近くの船舶事故が発生しており、その8割を漁船・プレジャーボートなどの小型船舶が占める。大型船舶にはAIS(自動船舶識別装置:automatic identification system)が導入され、事故現象に効果を挙げている。本研究では、スマートフォンによる通信が困難なエリアを対象としてLPWAによるAIS代替システムを提案・開発し、瀬戸内海におけるスマートフォン・AIS・LPWAの受信実験、プライバシー情報の取り扱いなどの調査を行った。
ウェブ情報学・サービス情報学
本研究では、LPWA、AISの送受信が可能なモジュールを開発し、インターネット接続なしで位置情報の送受信が可能であることを確認した。AIS、LPWAともにプライバシ情報の取り扱いに問題があり、システム側で制限を加えることが必要である。3G,LTEから5Gへの移行により、会場の通信状態は以前より悪化している一方で、BLEや衛星通信などが普及している。これらについては今後の研究課題として取り組む予定である。