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2019 年度 実施状況報告書

割当および順序を決定する多様な問題に対する汎用解法フレームワークの設計と開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K04900
研究機関東京海洋大学

研究代表者

橋本 英樹  東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (70548114)

研究分担者 胡 艶楠  名古屋大学, 情報学研究科, 助教 (00778326)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード自転車シェアリング / 配送計画問題 / 多期間配送計画問題 / ビンパッキング問題 / 局所探索法
研究実績の概要

本年度の研究実績として,(1)自転車シェアリングの再配置問題,(2)多期間配送計画問題,(3)グループ分けを考慮したビンパッキング問題をあげる.
(1) 自転車シェアリングとは,様々な場所にあるポートでそこに配置されている自転車を借りることができるサービスである.利用者は任意のポートで自転車を借り任意のポートで返却することができる.このサービスを実現した際に問題となるのは,多くの利用者の使用に伴い,各ポートで自転車数が過剰あるいは不足することである.本研究では,過剰に自転車が存在するポートから自転車が不足しているポートへトラックで自転車を移動させる問題を扱った.この問題を整数計画問題として定式化し,さらに局所探索法に基づくアルゴリズムを設計した.
(2) 多期間配送計画問題とは,配送計画問題を多期間に拡張した問題である.顧客ごとにその顧客を訪問可能な日の組み合わせのパターンが与えられており,その中のいずれかのパターンで訪問する.また本問題では顧客は時間枠を持ち,車両はその顧客を訪問する場合はその時間内に訪問する必要がある.この問題に対して,どの日にどの顧客を訪問するかを決める部分問題と各日で訪問される顧客をどのように巡回するかを求める部分問題の2つに対してそれぞれ解法を設計し,それらを組み合わせることで2段階型のアルゴリズムを設計した.
(3) ビンパッキング問題とは様々な大きさのアイテムをビンに割り当てるとき,ビンの本数を最小化する問題である.本研究では,各アイテムはいずれかのグループに所属し,同じグループのアイテムはできるだけ同じビンに配置するという問題を提案した.この問題に対して整数計画問題としての定式化を与え,また局所探索法に基づくアルゴリズムを設計した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

いくつかの問題に対して配送計画問題との関連を明らかにしその有用性を示した.

今後の研究の推進方策

今後の研究については予定通り,新たな割当および順序を決定する問題について取り組むとともに,これまで設計したアルゴリズムの改善も行う.

次年度使用額が生じた理由

今年度は物品費,謝金等を予定より使用しなかったため次年度使用額が生じたが,これは次年度でのそれぞれの費用に充てる予定である.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (6件) (うち国際学会 4件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] A general vehicle routing problem and an effective heuristic algorithm for the location routing problem2019

    • 著者名/発表者名
      Hideki Hashimoto, Yannan Hu
    • 学会等名
      International Symposium on Scheduling
    • 国際学会
  • [学会発表] 最遅到着時刻制約付き通勤バスルーティング問題に対する発見的解法2019

    • 著者名/発表者名
      杉浦知樹, 高田陽介, 胡艶楠, 橋本英樹, 柳浦睦憲,
    • 学会等名
      スケジューリング学会シンポジウム
  • [学会発表] 汎用的な配送計画モデルに対する効率的な局所探索法とその応用2019

    • 著者名/発表者名
      橋本英樹
    • 学会等名
      スケジューリング学会最適化とアルゴリズム研究部会
    • 招待講演
  • [学会発表] Heuristics for the Min-Max Regret Shortest Path Problem under Interval Costs2019

    • 著者名/発表者名
      Y. Lin, W. Wu, Y. Hu, M. Yagiura
    • 学会等名
      the 9th Multidisciplinary International Conference on Scheduling: Theory and Applications
    • 国際学会
  • [学会発表] On the complexity of the gear placement problem2019

    • 著者名/発表者名
      V. Hama, S. Kanazawa, Y. Hu, S. Imahori, H. Ono, M. Yagiura
    • 学会等名
      International Symposium on Scheduling
    • 国際学会
  • [学会発表] Optimal pickup-point selection for the selective pickup and delivery problem with time-window constraints2019

    • 著者名/発表者名
      Y. Takada, M. Shimazaki, Y. Hu, M. Yagiura
    • 学会等名
      International Symposium on Scheduling
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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