研究課題/領域番号 |
19K04912
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
浦谷 規 法政大学, その他部局等, 名誉教授 (80126268)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 長寿リスク / 保険における金融新商品 / リスク管理に資本市場を活用 |
研究実績の概要 |
公益社団法人・日本オペレーションズ・リサーチ学会の「インフラのOR的展望」研究部会における2020年度最終報告書(2021年4月)に『コロナ禍の財政赤字とキャットボンド」pp 59-70 においてCAT Bondをオプション理論を用いて分析し、巨大災害の支援・復興経費に資本市場を活用し、財政負担軽減の可能性を検討した。 京都大学数理解析研究所 FMA(Finance Modeling and Analysis)研究会 2021年9月8日から10日までのリーモート研究発表会で Cat Bond for Extreme events を発表し、論文として数理解析研究所講究録2207「ファイナンスの数理解析とその応用」2021年12月 ISSN 1880-2818に "Cat Bond for Extreme events" pp 31-40 が掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19によって年金受給者の生存者数及び今後の生存者予測は、大きく変動し未だ統計が確定していない。年金受給者へのコロナによる影響、例えば在宅時間の増加、医療の不十分な受診などから、従来の生存確率に大きな変動があったと考えられるが、その統計データは2021年度には入手できなかった。最近の世界のLongevity Bondsの契約数も著しく減少している。この変化に対応のモデル化に時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
開発してきた生存率のモデルにCOVID-19の影響を考慮したデータからのパラメターの推定とその適用を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
海外での共同研究と研究発表がCOVID-19で出来なかったために、旅費を使用しなかった。2022年度はこの間の成果を海外の研究者と交流し、発展させる計画である。
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