研究課題
基盤研究(C)
本研究では、まず、反復動作による人の操作動作の変動の要因の分析のための測定装置の開発を行った。ついでそれを使用して得たデータから、動作の変動の要因とその関係を解析し、動作による発揮力や姿勢の変動の特徴を明らかにできた。さらにデジタルヒューマンモデルを拡張して、動作のばらつきの要因と作業時間の関係を検討できるシステムを構築し、作業条件の要因が作業時間に与える影響をシミュレーションで検討した。また、シミュレーションで必要になる動作のばらつきのデータを実測してシミュレーションの妥当性を確認した。
人間工学
本研究では、作業者の移動によって生じる手位置の変動を考慮することで、連続作業時間の妥当な増減が得られることを明らかにできた。立ち位置の変動は、設計段階での作業限界シミュレーションに利用しやすく、様々な作業に利用できる可能性が高く、社会的な意義は高いと考えられる。