乗り物のシート着座時において,幼児の動的挙動を再現するために必要な自由度を模索し,上下・前後・左右方向の運動を解析可能な理論モデルを提案し,妥当性を示した.これにより,成人の理論モデルで用いられる剛体リンクを組み合わせ,幼児モデルを構成することで,幼児頭部の振動を再現可能であることが明らかとなった.以上の点について,学術的意義が有すると考えられる. さらに,提案した幼児の理論モデルを用いることで,ベビーカー,チャイルドシートや幼児同乗用自転車などの幼児が着座する乗り物に幅広く適用可能である.したがって,製品の最適設計に利用可能と考えられ,社会的意義を有すると考えられる.
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