本格的なIoTの適用には、複数センサ間の時刻同期技術が必須である。従来技術として、GPS信号を利用する方法があるが、構造物の内部、特に地下空間などでは利用できない。専用配線を行うことは現実的な解決法であるが、コストがかかる。そこで、本研究では、高精度な時計であるチップスケール原子時計を、複数センサ間の超高精度な時刻同期を実現するために利用する研究開発を行った。特に、アナログセンサではなく、カメラを含む異種デジタルセンサ群を対象として、高精度な時刻同期を確保する自律型マルチセンサシステムは世界的にも事例が無く、我が国のIoTの普及、ひいてはSociety5.0の実現に貢献する。
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