研究成果の概要 |
輸送機器の軽量化にむけて重要な材料である高マンガン鋼および長周期積層(LPSO) 構造を有する高強度マグネシウム合金を舞台に, 第一原理計算手法を主たるアプローチとして, 部分転位・積層欠陥を含む合金系の相安定性の起源を解明することを目的に研究を進めた。我々はFe-Mn-Si合金の繰り返し引張圧縮変形後に観察されたLPSOに類似した構造相について、未知構造探索を実施し、反強磁性秩序をもつ6H2構造が最もエネルギー的にhcp構造に近いことを見出した。さらにLPSO構造中にZn原子空孔を導入し,凸包(Convex Hull)を求めることでMg-Zn-Y合金系におけるZn原子の役割を明らかにした。
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