研究成果の概要 |
純チタン/ジルコニア焼結接合前のチタン表面酸化が界面組織と強度に及ぼす効果を明らかにした。(1)800,900,1000℃では温度上昇とともに酸化被膜が結晶成長する。900℃ 1時間の酸化条件で純チタン表面はルチル酸化膜に覆われる。(2)焼結接合したジルコニアの表面硬さは純チタンの酸化条件に関係なく1600HV程度を示す。(3)900℃1時間で生成した酸化膜は、焼結接合中の元素拡散を抑制している。その結果、界面近傍でのボイドの生成を低減できる。(4)酸化処理が接合界面のせん断強度を向上させる。以上、900℃または1000℃での純チタン表面の酸化は、拡散反応層の生成を抑制し界面特性を向上させる。
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