• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

デュアル元素粒界偏析を活用したマグネシウム合金の高速変形能化

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K05068
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分26040:構造材料および機能材料関連
研究機関国立研究開発法人物質・材料研究機構

研究代表者

染川 英俊  国立研究開発法人物質・材料研究機構, 構造材料研究拠点, グループリーダー (50391222)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード材料工学 / マグネシウム / 粒界すべり / 溶質元素 / 偏析 / 粒界構造 / 力学特性
研究成果の概要

室温・高速高延性化の可能性を探索するため、多様な展伸加工法によって創製した粒界構造の異なる微細結晶粒三元系Mg合金を使用し、室温塑性変形応答と粒界構造因子の相関性について調査した。組織観察の結果、粒界構造は展伸加工法や添加元素によって制御できることを確認した。また、室温延性および主変形機構は、粒界に偏析する元素によって変化し、三元系合金の粒界偏析元素の役割は、二元系合金と類似することを究明した。一方、拡散速度が遅い室温変形であっても、巨大延性能を有するMg合金の破壊は、従来超塑性材と同じくキャビティの形成、成長に由来することを解明した。

自由記述の分野

材料工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Mg合金の脆さと乏しい変形能/加工能の改善に関する昨今の主要な取組は、集合組織制御や合金化であり、転位すべり運動制御に基づくものである。本研究では、塑性変形機構に着目し、室温粒界すべりを活性化することで高速・高延性化を図り、Mg固有の問題解決となりうる新規手法を明示した。粒界すべりは、高温下で生じる超塑性で認知されるが、粒界構造を制御した微細結晶粒Mg合金で発現する室温粒界すべり挙動やその破壊様相は、高温下で観察できる従来超塑性材と類似することを特徴とする。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi