有機分子とg-C3N4のπ共役系が作用して水素発生の活性点となるメカニズムが存在すると仮定し、そのメカニズムの解明と高い活性の有機分子の探索を目指した。疎水基と親水基の両方を有する溶解度の低い分子を担持すると水素発生活性を示したが、再現性が低い問題があった。比較的活性の高いg-C3N4にフッ素原子のコンタミネーションが見られたため、フッ素樹脂をg-C3N4に添加したところ活性の向上が見られた。その後、フッ素樹脂や有機分子添加量をコントロールしたが、定量的な解析はできなかった。最終的に、時折観測された高い活性はフッ素樹脂がめのう乳鉢から拾った金属(特に白金)によるものと結論づけられた。
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