研究課題
基盤研究(C)
本研究は、炭素系複合材料の溶接接合の可能性を探る一連の研究の一つであり、今回の研究助成の期間における研究では、焼結炭素に対してアルミニウムを添加した炭化ホウ素を用いることによりロウ付けが可能であることを見出した。炭化ホウ素に対して微量のアルミニウムを添加することにより溶接部の組織が微細化し、接合強度が向上することが明らかになった。引張試験の結果では母材のグラファイトの強度の90%程度の強度となることが確認された。
金属物理化学
グラファイト系の材料は軽量かつ高強度であるため航空機や自動車などの次世代材料として使用され始めているが、金属のような溶接による接合ができない点で応用範囲が限られてしまっていた。本研究はグラファイト系材料の溶接法を見出すことを目的としており、軽量化を求められる様々な機械への応用が可能である。