ポリマー素材表面の親疎水性を分子動力学法によって簡便に予測できる方法論を提案した。さらにこの方法論を応用し、ポリ(アクリル酸2-メトキシエチル)(PMEA)を含む種々のアクリレート/メタクリレート系素材のファウリング特性を解析した。得られた結果は、PMEAの耐ファウリング性能が顕著に高いことを示す既往の実験結果と符合した。そこで本手法の適用範囲をベタイン素材にも拡大し、ファウラントの親疎水性と耐ファウリング性能の相関関係を検証した。これらの取り組みを通じて、ポリマー素材の耐ファウリング性能を本手法で評価することの妥当性を示唆した。
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