研究課題/領域番号 |
19K05167
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分27040:バイオ機能応用およびバイオプロセス工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
和泉 自泰 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (70622166)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 1細胞メタボローム解析 / 1細胞プロテオーム解析 / シングルセル / 1細胞解析 / がん細胞 |
研究成果の概要 |
生命の最小単位である細胞は特異的な機能を持つ細胞集団に分類することができるが,近年の研究から同一細胞集団であっても多様性・不均一性を有することが知られている.この多様性が環境適応や疾患発症の過程において極めて重要な役割を担っていると考えられ注目されている.タンパク質および代謝物は,生命システムを理解するための重要分子であると同時にゲノム情報の実行の結果,すなわち高解像度のフェノタイプとしても捉えることができる.本研究では,「1細胞マルチ分子フェノタイプ分析法」を開発し,がん細胞の不均一性を代謝レベルで明らかにすることを目的とした.
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自由記述の分野 |
オミクス解析
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した1細胞分子フェノタイプ解析システムは,申請者らの独自の要素技術が集約されたものであり,技術レベルはきわめて高い.今後,各種疾患関連試料の1細胞分子フェノタイプ解析を推進していくことで,従来の平均的観測では見出すことのできなかった重要なタンパク質や代謝物を発見し,それらの知見を基に疾患の機序解明あるいは鋭敏なバイオマーカー候補の探索に応用できる可能性がある.将来的には,当該技術はライフサイエンスの幅広い分野において貢献できると考えられる.
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