光還元法によって合成された、形状、粒径、物性に多様性を持つ銅ナノ粒子に対して、(1) 電子移動によって誘起される反応、(2) 分解反応、(3) 熱電材料への応用展開、(4) 酸化触媒反応への応用展開のそれぞれの観点から研究を行った。(1)については、純銅ナノ粒子ならではの表面プラズモン共鳴が電子移動過程への増強効果を発現していること、(2)については、カルボキシル基を含んだ有機酸であれば完全分解できる環境に優しいナノ触媒であること、(3)については、パーコレーション効果による飛躍的な熱電物性の改良が可能であること、(4)については1 nm化による高効率触媒化が可能であることを明らかにした。
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