食品偽装・医薬品偽造の拡大が世界的な問題として消費者・患者の安全や生産者の信用、品質保証、更に高付加価値食品・創薬研究を揺るがす脅威となっている。従来のリソグラフィ用パターニング材料(レジスト)は、アクリルやエステル等の非植物原料から合成され、有機溶媒で塗布して、アルカリ現像液や有機溶媒で現像するため、医薬品カプセル・錠剤とコンタミネーションが生じ、偽造防止のホログラム加工用パターン形成や構造色付与ができない問題があった。 本研究では、水で塗布し、水で現像するフォトリソグラフィ用植物由来水溶性ナノパターニング可食材料を創出するため、感光性レジスト材料の設計指針・要素技術について研究を進め、3年間の研究を総括した。 最終年度の2021年度の研究成果は、水で塗布し、水で現像するフォトリソグラフィ用植物由来水溶性パターニング材料の知的財産権の有償譲渡まで達成できた。更に、学術論文 3報、外部講演発表 2件、展示会出展 3件、及び新聞雑誌記事 1件等により公開した。
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