脳型記憶処理回路においては高速低消費電力な不揮発性磁気メモリMRAMの応用が期待されている。さらに電圧書き込み方式はMRAMの記憶素子である磁気トンネル接合素子(MTJ素子)の低消費電力書き込みを可能にする方式として注目を集めている。電圧書き込み方式に関して、(1)書き込み電圧パルスの時間幅の許容範囲を長くしつつ、書き込みを安定化させる垂直磁気異方性と外部磁界の関係を明らかにし、(2)より低消費電力の書き込みが可能な電圧書き込み方式の提案、(3)無磁界電圧書き込みが可能なMTJ素子の室温における書き込みの安定性を確認する理論研究を行った。
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