電子工学および応用物理学分野などさまざまな学術分野で注目を浴びることとなっている電子強相関系材料群について、この研究では、準安定相希土類系強相関薄膜を対象に、局所クーロンエネルギー、電子格子結合度、移動積分が非線形光学特性に与える影響を明らかにした。さらに、光非線形性データの背後にある相関関係を機械学習を用いて抽出し、非線形材料の開発やマテリアルズ・インフォマティクスの高度化に貢献した。第一原理電子状態計算を行い、局所クーロンエネルギーを最適化し、誘電関数を再現する結果を得た。さらに、非線形分光法の高感度測定系を実現し、これらのさまざまな成果を原著論文として発表できた 。
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