質量数150以上の短半減期の中性子過剰核の崩壊核データは235Uの核分裂収率が小さいため詳しく調べられていない。京都大学原子炉附置オンライン同位体分離装置(KUR-ISOL)は、核分裂生成物を高強度で分離することができる装置である。高立体角Ge検出器(クローバー検出器)の貫通孔にβ線検出器を設置して、時間情報を取り込める高速データ収集装置を用いてβ-γ同時計数を行い、炉室内のバックグラウンドを低減して測定し、崩壊図式を作成した。153,154Prについて、より詳細な崩壊図式を作成した一方、155Prの崩壊γ線は同定できなかった。核分裂収率および半減期の報告値よりも小さい可能性が示唆された。
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