研究課題
基盤研究(C)
蛍光剤を添加すること無く荷電粒子で発光する芳香族有機化合物は世界的な話題となり、その発光メカニズムの解明が待ち望まれてきた。そのようなの中、本研究は、芳香族有機化合物に荷電粒子を印加しながら分子振動を観測することで、発光をもたらす新たなダイナミックスを見出すことに挑んだ。本研究の成果は、外部エネルギー供給場のプロタイプを各種分光器内に増設するという独自のアプローチで、荷電粒子に対する芳香環有機化合物の蛍光メカニズムの解明に迫ったことにある。
原子力
昨今の緊迫したウクライナ情勢を巡り、原子力発電所の占拠および核テロへの懸念を踏まえると、原子力や放射線を取り扱う施設での徹底した安全管理が、今後ますます重要になると考えられる。本研究による成果は、それらの安全管理に貢献することは言うまでもなく、医療機関での安全管理や産業廃棄物に混在する放射性物質の検査などに必要とされる各種分析装置の基盤素材を高度化する技術として広範囲で活用されることが期待される。