(1) イオン結晶のクーロンエネルギーを新たなアンサンブル平均法を提案した。アンサンブル平均の表面エネルギーは結晶構造に依存しないことを証明した。(2) Kirkwood-Buff積分(KBI)論を固体に適用することに初めて成功した。調和結晶の場合、二体分布関数(PDF)を解析的に求め、圧縮率方程式が固体でも成り立つことを証明した。ArとAr-Xe混合物の場合、シミュレーションで得られたPDFから、圧縮率や部分モル体積など計算した。(3)有限体積の場合、通常な計算で得られたゆらぎから、圧縮率を正確に求められないことがわかった。粒子のサイズを考慮し、新たなPDF定義を提案し、修正できた。
|