ロタキサンは分子マシンの構成要素となる重要な分子の一つであり、環構造とダンベル構造が共有結合を介さず結びつけられている化合物である。ロタキサンに分子ブレーキ機能(回転運動のオン/オフの機能)を付与することを目的とした。 研究代表者らが独自に開発したロタキサン合成法を活用することにより、剛直な軸構造を持ち、巨大なトリアリールメタン骨格をダンベル部位に含む[2]ロタキサンの合成に成功した。しかしながら合成した[2]ロタキサンの動的挙動について確認したところ、分子ブレーキ機能が発現されていないことがわかった。
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