研究課題
基盤研究(C)
電子欠乏性アルケン基質の高い反応性を利用した、高効率環化合物合成法を開発した。環境調和型、温和な条件でのワンポットで多結合同時形成による5,6員環含窒素、酸素などのヘテロ環、シクロブタン環、インデン環、ナフタレン環などの炭素環、多環骨格を合成した。蛍光などの新しい物性が期待される化合物の合成も達成した。生成物の有用物質への変換および、本研究成果を踏まえた、さらなる高効率連続的合成反応の開発が期待される。
有機合成化学
高温、低温を必要としない、ワンポット多結合形成による、低エネルギー型、短工程の環化合物骨格の選択的な新合成反応開発を達成した。環境負荷軽減に貢献することができる。種々の置換基を用いて電子的、立体的効果による反応性、選択性の違いを調べ、計算化学を用いて、起こりうる反応経路を詳細に調べることにより、反応が成功する鍵となる因子、選択性を解明した。蛍光などの物性を持つ多修飾環化合物の合成も達成した。含窒素、酸素などのヘテロ環、炭素環をもつ生物活性のある物質や、機能性有機材料開発が期待される。