配位子交換反応による高分子担持型Ru錯体P-1-Ruの合成を試み、ポリマーに担持された錯体の芳香環に由来するらしい2つのピークがNMRで確認された.想定通りの担持が起こって、目的の錯体が生成しているかどうかを確認するために、P-1-Ruとdppe(ジフェニルホスフィノエタン)の反応を試みた.すなわち、P-l-Ruとdppeを反応させた後洗浄して得られた固体は黄色であり、錯体の合成を予想させる.また、濾液のNMRからは黄色単核錯体が見られたことより定量的ではないことを示している.また、得られた高分子はアセトフェノンの還元に活性を示し、触媒としての利用の可能性を示した。
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