研究成果の概要 |
ピンサー型カルボジホスホラン(CDP)-白金錯体が多くのE-H結合(E = B, C, N, Si, P)を協働的に活性化する能力を有することを明らかにした。特にSi-H結合活性化反応を触媒反応へ応用し、これを基盤とした様々な有機不飽和化合物(アルキン、アルケン、アルデヒド、カルボン酸等)の触媒的シリル化反応を詳細に検討した。また、E=C=E’ (O=C=O, S=C=S, O=C=NPh)との反応によってC=E’結合の切断を伴ってEC-白金錯体が生成することを見出した。さらに、CDP錯体の複核化を検討し、金属塩添加による触媒反応加速効果を見出した。
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