研究課題
高血圧症の中には、ステロイドの過剰産生が原因のものがある。しかし、ステロイドを過剰産生に関係していないと考えられる非機能性副腎腺腫(NFA)を取り除 くことで、その高血圧症が解消される例がある。その原因は副腎のステロイドに関係すると考えられているが、詳細は不明である。この機構を詳細に調べるためには、ステロイドも網羅的に分析する手法が必要である。我々は独自に金属薄膜表面支援レーザー脱離イオン化質量分析法を開発しステロイドも分析に応用した。様々なステロイド を検出することができた。本手法にMALDIもあわせた手法で、Pregnenoloneや5alphadihydro-11-keto Testosterone、Progesterone、11-Dehydrocorticosterone、11-DeoxycortisolまたはCorticosterone、AldosteroneまたはCortisone、18-HydroxycorticosteroneまたはCortisolが検出された。このことを確認するために、イオンモビリティーを結合した液体クロマトグラフィー質量分析法によるステロイドの分析法を確立した。これらの手法を基盤技術として用いることで、疾患解明のための研究が促進されると考えられる。
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Internationalt Journal of Molecular. Science
巻: 23 ページ: 13858