ポリビニルアルコールにアクリル酸をエステル結合させ、未反応のアクリル酸を除去したのちに重合させることで立体情報を転写できると期待される。モデルとして、ポリビニルアルコールの二量体とみなせる2,4-ペンタンジオールにアクリル酸をエステル化反応により付加した。得られた生成物のジエステル体の重合反応条件について文献調査を行った。また、ポリアリルアミンについてNMRによりその構造解析を行った。塩酸塩の一部のシグナルがブロードに観測され、異性体の存在が示唆された。次に分子量10000のポリアリルアミン塩酸塩の水溶液のDOSY測定から高分子とモノマーの混合物であることが分かった。
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