研究成果の概要 |
ハロフェノールをもつ二置換アダマンタンと3,6-ジクロロ-1,2,4,5-テトラジンとの芳香族求核置換反応により、[2]カテナンを1ステップで合成した。条件検討の結果から、カテナン生成はアダマンタン部位に由来する疎溶媒効果が重要であることが示唆された。カテナンの部分構造であるV、C、U型分子を合成し、環状化合物との錯形成を行ったところ、C型分子が擬ロタキサン構造を形成することが示された。カテナンは、極性溶媒中で球状微粒子・ネットワーク集合体へと自己会合することが分かった。また、揮発性物質との結晶化から、ゲスト分子を包接した結晶が生成することから、ホスト分子として有用であることが分かった。
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