本研究目的を達成するために,これまでの研究で得られた知見を生かして新たにモノマー分子(6N3)を合成した。6N3の自己集合挙動を精査したところ、先に報告していモノマー分子6よりも2次元超分子ポリマーを形成しやすいことが明らかとなった。 このように本研究を通じて、2次元超分子ポリマーを得るためのモノマーの設計指針を得ることができた。すなわち、(1)分子間相互作用を2次元方向へ働かせること、(2)自己集合に伴うエントロピー損失をできるだけ小さくすること、が重要であることがわかった。 さらに,リビング超分子重合によって6N3の2次元超分子ポリマーの面積およびアスペクト比を制御できることを実証した。
|