本課題における研究、①低分子ゲルにおよぼす高分子の添加効果、②低分子ハイドロゲル化剤の高分子鎖への担持法の探究、③カルシウムイオンで誘起する低分子ハイドロゲル形成、および④スピリンとジクロフェナクを有するL-リシン型低分子ゲル化剤の形成する低分子ハイドロゲルから、酸をトリガーとした薬物放出系におよぼす高分子の添加効果について検討した。高分子の添加によって低分子ゲルの物性を変化させることができることがわかった。また、高分子へ低分子ゲル化剤セグメントを導入した化合物は、今までの低分子ゲルにない特性を示すことがわかった。さらに、室温で低分子ゲルを形成できる新規システムの開発に成功した。
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