• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

共役結合型層状化合物の機能化

研究課題

研究課題/領域番号 19K05607
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

橘 浩昭  国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 研究グループ長 (10357428)

研究分担者 阿澄 玲子  国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 研究部門長 (40356366)
溝黒 登志子  国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 主任研究員 (90358101)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード層状ゲルマナン / 液相剥離 / 分散液 / 芳香族環
研究実績の概要

有機合成化学的手法によりCaGe2の前駆体にヨウ化ベンゼン、ヨウ化ベンジル、フェネチルヨージドの3種類の芳香族環を有する化合物を反応させることにより得られた粉末をX線回折法により構造解析を行うことにより、層状ゲルマニウム化合物の層間にかさ高い置換基をインターカレートできることを明らかにした。芳香族環をインタカレートした化合物を超音波によりイソプロパノールやN-メチルピロリドンに分散させることができることも分かった。また、得られた分散液の発光特性を調べたところ、芳香族環が、直接、結合している層状ゲルマニウムの分散液には可視領域に発光が見られないのに対して、芳香族環が層状ゲルマニウムから離れて結合している分散液の可視領域には赤色発光が観測された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2年目の計画通り、研究は順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

今年度は、アルキル基の代わりに、光学活性基の置換基や光応答性を示す置換基をもつ化合物を同様の方法で層状ゲルマニウム化合物にインターカレートさせ、電子的にGe層の構造への摂動を試みて、層状ゲルマニウム化合物の光学・電気特性とπ共役系有機基の種類との関係を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

令和2年度に予定していた海外出張(学会参加)を取りやめたため。一方で装置修理が必要になったため、繰越金額はこれに充てる予定である。

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi