研究課題
基盤研究(C)
π共役系有機分子であるフラビンに着目し、それらを用いた集積化・配列させた超分子を合成するとともに、フラビンが配列や他分子との相互作用によって特異な触媒能や酸化還元特性などを発現することを見出した。特にキラルなフラビンの自己集合で形成された超分子ゲルがキラルソフトマテリアルとして応用できることを明らかにするとともに、フラビンの触媒能を利用した従来にない環境調和型合成手法の開発にも成功した。
有機化学
最も一般的なフラビン化合物であるリボフラビンは、植物油やトウモロコシ由来の材料から発酵法で大量生産されている機能性有機分子であり、それを利用した持続可能な機能性有機材料の開発は学術的にも社会的にも大きな意義を有する。本研究ではフラビン化合物の発現する特性や機能をつまびらかにすることで、それらが潜在的に有している応用の可能性を明らかにすることに成功した。