酸や塩基触媒を利用した光反応性材料はエレクトロニクス産業において重要な役割を担っており、生産効率を向上させるためにさらなる高感度化が求められている。連鎖的に酸や塩基を発生する酸増殖剤や塩基増殖剤を添加することで、材料の感度を大幅に向上させることができた。これにより、電子デバイスの製造速度が向上し、低コスト化に貢献することが期待できる。 また、連鎖的に酸あるいは塩基分子を生成する有機化学反応はこれまに知られておらず、学術的新規性が高い。さらにこれらの反応を光反応性材料に組み込んで、最初の光反応を増幅する試みは、学術的にも実学的にも極めて独創的であり、光反応性材料の研究に一石を投じる。
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