研究課題
基盤研究(C)
新規な蛍光色素として、ピラジンホウ素錯体、ビスピロールスクアリリウム色素、ピロロピロール色素を合成した。ピラジンホウ素錯体において、ホウ素原子上の置換基が嵩高いホウ素原子が固体状態で大きな蛍光量子収率を示した。1,3-型スクアリリウム色素は対応する1,2-型スクアリリウム色素よりも長波長領域に蛍光を示した。非対称ピロロピロール色素はTICT蛍光のため,非常に大きなストークスシフト(230 nm)を示した。
機能性色素
色素の構造と光学特性との相関がより明らかになったという学術的意義がある。合成した近赤外蛍光色素をNIR発光ダイオードや蛍光プローブに応用することで光無線通信や医療診断の進歩に寄与するという社会的意義がある。