層状アルミノシリケートは地球上に遍在するもので、環境負荷の低い安全な材料である。さらに原子レベルでの平滑さと可視域での透明性を有し、分子との複合化とそれによる機能制御に対しても有利である。この材料を有効活用するためにこれまで研究対象となっていない機能を観察した。具体的には、層状アルミノシリケート表面が酸還元特性を含む分子の物理化学的特性を変化させる可能性について検討を行った。この結果、カチオン性ポルフィリンは層状アルミノシリケート表面の負電荷等の影響を受け大きく分極していることが明らかになった。これにより有機化学反応性を向上させる効果があることも確認した。
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