エタノールや化学品の原料となるグルコース等の糖の製造について、製造コスト削減の観点から、従来の動力負荷、触媒、薬品、酵素を用いる技術の延長とは異なったアプローチとして、酸化としては比較的低温での空気酸化によりバイオマス内部の酸性官能基量を増加させ、その酸性官能基を自己触媒として機能させてセルロースの加水分解を促進させる新規な方法の開発を目指した。200℃程度の空気酸化ではセルロースの大部分を保持しつつ、酸性官能基量を増加することができ、後段の水熱処理においてセルロースの加水分解が促進させることを確認した。
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