研究課題/領域番号 |
19K05715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
福田 勉 長崎大学, 環境保全センター, 准教授 (80295097)
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研究分担者 |
西谷 直之 岩手医科大学, 薬学部, 教授 (10286867)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ラメラリン / アザラメラリン / A環部改変 / F環部改変 / EGFRキナーゼ阻害剤 (EGFR-TKI) |
研究成果の概要 |
EGFRチロシンキナーゼ阻害剤の開発を目的として、A環部およびF環部を修飾したラメラリンNおよびアザラメラリンN誘導体の効率的な合成法を確立した。また、A環の20位および21位に3-(ジメチルアミノ)プロポキシ基を有するアザラメラリンN誘導体が、対応するラメラリンN誘導体に比べて高いEGFRキナーゼ阻害活性を示すことを見出した。さらに、アザメラリンN誘導体は、EGFR T790M/L858R を持つがん細胞株の増殖を野生型EGFRを持つがん細胞株よりも選択的に阻害することが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
有機合成化学、創薬化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上皮成長因子受容体 (EGFR) のキナーゼドメインの変異による、非小細胞肺がんの薬剤耐性化に関する問題が顕在化しつつある。研究代表者らは、海洋天然物ラメラリンNに着目してEGFRチロシンキナーゼ阻害剤に関する研究を進めてきた。その結果、ラメラリンN誘導体やアザラメラリンN誘導体が変異EGFRチロシンキナーゼに対して高い阻害活性を持つことを見出した。ラメラリンN誘導体やアザラメラリンN誘導体は従来のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤とは大きく異なる構造を持つため、従来のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤と交差耐性を持たない阻害剤のリードとなることが期待される。
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