研究課題/領域番号 |
19K05718
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 (2021) 岩手医科大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
田村 理 和歌山県立医科大学, 薬学部, 教授 (30362619)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 血管新生阻害 / 抗がん / ブテノリド / 構造活性相関 |
研究成果の概要 |
固形がんは、新たな血管をがん組織へと導くことで酸素や栄養素を得て増大するため、この血管新生を抑えることでがんの増殖を抑制できる。々が見出したepoxycarolideは、血管新生の鍵となる血管内皮細胞への選択的な生育阻害物質であり、本化合物を抗がん剤開発へと繋がる検討を行った。本化合物の立体異性体を合成したところ、天然物に匹敵する活性を示す立体異性体を見出すことに成功した。さらに、分子内に存在するエポキシド構造が活性発現に必須であることを、構造活性相関から明らかにした。その過程で、合成ルートの改良を行い、汎用性の高いルートを確立した。
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自由記述の分野 |
天然物化学、ケミカルバイオロジー、創薬化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
対象としているepoxycarolideは、分子量が非常に小さい上に多彩な官能基を備えているため、有機合成的な改変、開発に適している。今回、種々の立体異性体を合成可能なルートの開発を達成し、さらに改良できたことで、今後のepoxycarolideをシーズ分子とした血管新生阻害作用を作用メカニズムとした新規抗がん剤の開発に向けて大きな一歩となった。また、側鎖上のエポキシド構造が活性発現に必須であることを明らかにできたことから、今後はエポキシド部分を残した開発が必要であることを示唆できた。
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