本研究は,AI創薬によるGLO I阻害剤の構造最適化を目指している.本研究で得られたTLSC702とGLO Iの結合様式データを用いることで,AI創薬による阻害剤の構造最適化設計が可能となる.また,新たに見出したGLO I阻害天然有機化合物の構造活性相関解析のデータもAI創薬に利用できる.これに基づいてAI創薬,有機合成展開,その実測評価のフィードバックによる最適化プロセスを実行することで迅速に新薬リード化合物にたどりつくことが可能となると考えている.本研究は,AI創薬を駆使した最適医薬分子創製の新たな道を切り拓き,ひいては真のテーラーメイド医療の実現に大きく貢献することになると期待できる.
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