研究課題
基盤研究(C)
「口腔健康細菌群」の遺伝子機能解明に必要な遺伝子操作系の構築に超好熱性アーキアのトキシン-アンチトキシン(TA)システムの利用を考え、本システムの基本的な毒性を評価した。超好熱性アーキア由来のTAシステムについてトキシン遺伝子を大腸菌内で発現誘導させることにより、トキシンの毒性の有無を評価した。その結果、トキシンの多くが大腸菌に対し強い毒性を示した。またオペロンを構成しているアンチトキシンのほとんどがこれらトキシンの毒性を中和した。
微生物学
本研究により、超好熱性アーキアのTAシステムが中温性の細菌である大腸菌において機能していることを証明した。今後、本TAシステムを用いて口腔内の健康維持に重要と考えられている細菌群(口腔健康細菌群)の遺伝子操作系の構築し、遺伝子機能を解明することにより口腔予防システムの確立につなげていきたい。