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2021 年度 研究成果報告書

脊椎動物におけるシアル酸の新規硫酸化酵素の探索・同定とその生物学的意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K05812
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38030:応用生物化学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

北島 健  名古屋大学, 生物機能開発利用研究センター, 教授 (80192558)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード硫酸化シアル酸 / シアル酸 / 糖鎖 / 逆遺伝学 / メダカ / 酵素 / 硫酸転移酵素 / 遺伝子編集技術
研究成果の概要

糖鎖付加はタンパク質や脂質の主要な修飾である。その糖鎖の最末端の糖残基は通常シアル酸が占めており、種々の重要な機能を担っている。しかし、そのシアル酸が更に硫酸化やアセチル化修飾される場合があることはあまり知られておらず、その修飾シアル酸の存在意義も明らかにされていない。本研究は、硫酸化に着目して、その生物学的意義の解明を目指した。その結果、シアル酸硫酸転移酵素の遺伝子を世界で始めて同定し、その2種類の酵素の局在、基質特異性を解明した。また、遺伝子ノックアウトメダカを作出し、それらが幼魚において致死となることを見出した。シアル酸の硫酸化が生存に重要な事象であることを初めて明らかにした。

自由記述の分野

糖鎖生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、脊椎動物においてシアル酸の硫酸化が生存に対して根本的に重要であることを明らかにした。このことは、哺乳類では1981年に最初に硫酸化シアル酸の存在が発見されて以来、長期におよぶ生物学の謎であったその謎を解き明かしたことになりその学術的意義は大きい。また、本研究ではシアル酸の硫酸化を触媒する酵素とその遺伝子を同定した。ノックアウト動物の病的な表現型から、この酵素遺伝子の不全が原因となる病気が想定され、その探索や創薬的医療的応用への展開が可能になる点でも社会的意義が大きい。さらに、硫酸化シアル酸の性質解明を通じて、有用物質生産・材料利用などの応用領域に対するインパクトも期待できる。

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公開日: 2023-01-30  

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