研究課題
基盤研究(C)
無細胞系を利用してチャネルタンパク質を合成し、脂質平面膜法により活性を検出する、完全in vitroのチャネル解析系の構築に成功した。ヒトのナトリウムチャネルであるNav1.7とクロライドチャネルであるGABAARをモデルタンパク質として用い無細胞系による合成法を検討し、Nanion Technology社のOrbit miniを利用して活性の検出に成功した。また、この系を利用して阻害剤の効果を確認することにも成功した。
タンパク質科学
人工的にタンパク質を合成する合成法と、人工脂質平面膜上にタンパク質を再構成し活性を測定する方法を組み合わせることで、膜輸送体タンパク質の一つであるチャネルタンパク質の基質輸送活性を、完全に人工的な実験系で構築することに成功した。この系は単一のタンパク質の活性を解析できることから、生体内では困難な単一タンパク質の活性評価が可能になる。また、この系で阻害剤の効果も検出できたことから、阻害剤の評価系としても利用可能である。