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2021 年度 研究成果報告書

抗菌環状ペプチドhypeptinの三次元構造および標的分子認識機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K05841
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38040:生物有機化学関連
研究機関三重大学

研究代表者

増田 裕一  三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (90617755)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード環状ペプチド / 抗菌活性 / 全合成 / βヒドロキシアミノ酸 / ペプチド合成
研究成果の概要

抗菌環状ペプチドhypeptinの作用機序解明に用いる化合物供給を目的として、hypeptinの全合成研究を行った。
hypeptinのペプチド鎖伸長と環化反応の条件を検討するため、βヒドロキシ基を含まないアミノ酸で構成される構造単純化類縁体を合成した。次に、hypeptinの全合成に用いるβヒドロキシアミノ酸を立体選択的に合成した。合成したβヒドロキシアミノ酸を含む8つのアミノ酸を固相法により伸長し、得られた鎖状ペプチドを液相で環化させた後に、側鎖保護基の除去を試みたが、βヒドロキシ基の保護に用いたベンジル基の除去が困難であることが判明した。

自由記述の分野

農芸化学、生物有機化学、ペプチド化学、核磁気共鳴

研究成果の学術的意義や社会的意義

hypeptinは、ペプチドグリカン前駆体を認識して結合し、細菌の細胞壁合成を阻害することから、耐性菌ができにくい。その作用機序の解明には、hypeptinの量的供給および誘導体化が不可欠であることから、その合成法の確立が急務の課題となっている。
本研究では、hypeptinの単純化類縁体の合成を行うことにより、ペプチド鎖伸長および環化反応の最適条件を確立した。βヒドロキシアミノ酸は様々な天然由来生物活性物質に含まれていることから、本研究で確立した合成法が役立てられることが期待できる。

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公開日: 2023-01-30  

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