喘息などの呼吸器疾患のある患者で観察される、気道におけるムチンを主成分とする粘液の過剰分泌を抑制するため、ムチン分泌機構の解明が目的に解析を行った。我々は細胞外基質(ECM)の主要成分の一つである4型コラーゲンがマウスにおいてムチンの過剰産生、分泌を、リン酸化酵素ERK等を介した経路で抑制する結果を得て海外誌に報告を行った。他に根深ネギなどの食品などに含まれる低分子が培養細胞やマウスにおいて気道におけるムチン分泌を抑制する結果を得た。SgIIIについても解析を行ったが、OVAによる喘息デルマウスでのMUC5AC増加が小さく、現在も手法を再検討して解析を継続している。
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