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2022 年度 研究成果報告書

腸内細菌制御による多発性硬化症治療効果の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K05907
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38050:食品科学関連
研究機関群馬大学 (2021-2022)
国立研究開発法人理化学研究所 (2019-2020)

研究代表者

宮内 栄治  群馬大学, 生体調節研究所, 准教授 (60634706)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード多発性硬化症 / 腸内細菌 / 食物繊維
研究成果の概要

本研究では、食事由来成分による腸内細菌制御を介したMS予防・治療法確立に向けた基盤の構築を目指す。ヒト腸内細菌14菌株を定着させたマウスに無繊維餌を与えることで、実験的自己応答性脳脊髄炎(EAE)が悪化した。また、このマウスはAkkermansiaの増加や短鎖脂肪酸(SCFA)の増加といったMS患者の腸内環境の特徴を示すことが明らかになった。そこで、AkkermansiaやSCFAのEAE病態への影響を検討したが、これらはEAE病態に影響しなかった。一方、無繊維餌を投与したマウスでは代謝産物Xが増加しており、これがEAEにおける炎症反応促進に寄与している可能性を見出した。

自由記述の分野

食品科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

多発性硬化症(MS)は未だ根本的治療法が確立されていない自己免疫疾患である。近年、アジアなどを中心に世界的に患者数が増加しており、効果的な予防・治療法の確立が求められている。これまでにMS患者の腸内細菌叢解析やマウスを用いた研究から、腸内細菌叢がMSの発症・重篤化において重要な役割を果たすことが明らかになってきた。本研究では、MS患者の腸内環境をマウスで再現することに成功し、さらにそのマウスがより重篤な症状を呈することを明らかにした。また、この重篤化には食物繊維摂取量が大きく影響し、その作用機序の詳細に迫ることができた。本研究は食事によるMS予防法確立に向けた基盤の構築に繋がると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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