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2021 年度 研究成果報告書

血糖低下作用を示す食品成分のスクリーニングと作用機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K05935
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38050:食品科学関連
研究機関松本大学

研究代表者

高木 勝広  松本大学, 大学院 健康科学研究科, 教授 (80279562)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードインスリン / イソチオシアネート / クルクミン / ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ / シグナル伝達経路
研究成果の概要

インスリンは、肝で糖新生系酵素 phosphoenolpyruvate carboxykinase をコードする遺伝子の転写を抑制することにより血糖低下に寄与している。本研究目的は、唯一の血糖低下ホルモンであるインスリンの作用を模倣する食品由来の低分子化合物を自然界から見つけ出し、分子生物学的手法を用いて作用機構を解明することである。私どもは、ブロッコリーの成分でイソチオシアネート類のスルフォラファンや、ウコンの成分でポリフェノール類のクルクミンが PEPCK 遺伝子の発現誘導を抑制することを明らかにした。さらに、それらの食品成分による PEPCK 遺伝子の発現抑制メカニズムを解明した。

自由記述の分野

農学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在までに、わさびの辛み成分でイソチオシアネート化合物である 6-MSITC が、ラット初代培養肝細胞においてPEPCK 遺伝子の発現抑制を示してきた。さらに今回、スルフォラファンによる血糖低下作用を科学的に証明することができれば、血糖低下作用を有する化学構造の特異性を論じることができる。
インスリン以外の生理活性物質、特に食品成分によって、生体内の PEPCK 遺伝子の発現を抑制できれば、血糖低下が生じると期待できる。そうすれば、糖尿病患者の治療や発症の予防になることに加え、生活習慣病をもたらすメタボリックシンドロームの原因である肥満をも予防できると思われ、その社会的意義は計り知れない。

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公開日: 2023-01-30  

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