研究課題
花粉数は植物にとって次世代の子孫数に直結するため植物学上基本的かつ重要な形質である。一方で花粉症は世界中で問題になっており、花粉形成の遺伝子を解析することは社会的な意義も大きい。そこで本研究では花粉数を制御する遺伝子を解析し、その知見を作物へ応用することを目的 とした。まず、花粉数を効率的に計測する手法を確立した。ゲノムワイド関連解析やゲノム編集などを行い、花 粉数を制御する遺伝子RDP1を同定した。トランスクリプトーム解析を行い、RDP1変異体で発現変動する遺伝子を 明らかにした。数多くのゲノム編集個体を作製する過程で効率的にゲノム編集個体を選抜できる手法PRIMAを開 発した。さらに無花粉スギMS4遺伝子座を解析し、TKPR1遺伝子の1塩基置換が無花粉スギの原因であることを明 らかにした。2020年から国際論文6報、日本語論文・解説4報、著書1件(分担執筆)、国際特許出願1件、企業とのライセンス契約1件、国内学会発表9件を行い、それらの成果について受賞3件、新聞主要紙掲載(朝日新聞および読売新聞)を含む多数のメディア報道がされた。これらの結果は今後の花粉数研究の基盤となるとともに、無花粉スギのさらなる普及にも貢献するものと考えられた。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 4件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
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